2022年度の活動
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2022年度の活動は、本来雲ノ平の中でも、景観美が象徴的存在であるはずの祖母岳(アルプス庭園)が、近年複合的な要因により荒廃してしまっている状況を受け「祖母岳楽園化計画」と位置づけて、一帯の整備計画を立てました。
内容としては、雲ノ平山荘が15年間にわたって取り組んでいる植生復元の技術を中心にプログラムを組み、木道がない時代に踏み込みにより壊れてしまった頂上付近の景観の復元や、過去の登山道跡の植生復元、老朽化した木道の修繕など、作業のバリエーションに幅を持たせることで、参加者が様々な環境や素材に対応するための技術や
経験値を身につけることを重視しました。
建築士や大工、林業関係者や元造園家など、さまざまなキャリア・視点を持つ参加者たちがそれぞれの持ち味を活かすことで、作業の質を高め、学び合いながら自立的のある活動を展開するための基盤が整ってきました。