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寄付・入会のお願い
私たちの活動は皆さまのご支援に
よって支えられています。
持続可能な登山道の整備・維持管理、
及び国立公園の管理体制に
新たな可能性をもたらすための活動を
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登山道整備を取り巻く課題
貴重な池塘の消失や、登山者の危険にもつながる木道の腐朽などの問題が進行する今、
雲ノ平における生態系の保全、環境整備は、喫緊の課題です。
しかし現行の国立公園管理における制度面での障壁や、高山地帯という特殊な環境下で活動を行うことの困難さ、
そして自然に対する深い理解を持ったエキスパートの不在と、そこから端を発する各方面からの課題が山積する中、
大きな行き詰まりを見せているのが、登山道整備の現場の現状です。
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01構造的課題
現行の国立公園の管理制度には、「行為(事業)規制は強く、利用(登山)規制は弱い」という特徴が見られます。このことが「保護と利用」のバランスを偏ったものにしており、保全活動として参入しようとする際にも、許認可が得にくいなどの障壁を生み出しています。また行政・民間問わず、関係主体の中に自然環境のエキスパートが不足していることや、質の高い登山道整備に対する評価基準が確立されていないことなど、様々な問題が複合的に絡み合っている難しい現状があります。
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02土壌侵食のメカニズム
寒冷な気候や生命活動の弱さなど、高山特有の厳しい環境圧により、数万年の時間をかけて30センチに満たないところもあるほどに、雲ノ平における「表土」は大切な存在です。脆弱な場所に登山者の踏み跡が生じ、植生が失われると、雨による流水や雪解け、霜、乾燥、またさらなる登山者の踏圧が加わるなどの要因によって、貴重な表土の流失が引き起こされるとともに、浸食・裸地化が進行。一部では池塘がまるごと消失してしまうなど、周辺の生態系や景観の不可逆的な破壊につながることも稀ではありません。
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03旧来の登山道の問題点
現行の国立公園における登山道の維持管理体制では、責任や権限の所在が明確でなく、また管理のあり方に関する評価基準も確立されていません。山小屋や山岳会など、個人の手による整備作業には限界があり、自然環境に精通したエキスパートの不在が埋めがたい空白となっています。また従来の施工では、景観美や生態系を損なうばかりか、登山者の危険につながる結果を生んでしまっていることも少なくありません。まずは足元にある登山道の施工や発想のどこに問題があるかを認識し、共有していかなければなりません。
持続可能な未来を目指す、
私たちの活動
雲ノ平トレイルクラブは、山小屋と専門家、そしてボランティアを志願した
多様なキャリアを持ったメンバーが集まり、立ち上げられました。
生態系や景観美に調和した、「これから」の登山道のあり方と、
その維持管理を可能とする、継続的な体制づくりのひとつのロールモデルとなるべく、
現場での活動、および情報発信を行っていきます。
動画で見る雲ノ平トレイルクラブ
自然と共生する
社会の実現に向けて
雲ノ平トレイルクラブの最初のステップとして2021年と2022年に行われた
登山道整備ボランティアプログラムでは、祖父岳と祖母岳を中心に、
石積み、植生復元、木道の修繕などの整備活動が行われました。
今後、実践と学習を重ねてスタッフを育成していくとともに、さらなる整備規模の拡大を目指します。
「土木工事ではなく、造園的な発想で」が雲ノ平トレイルクラブの主要なテーマのひとつです。登山道の修復をする際には、水の流れや植生の状況など周囲の自然を注意深く観察し、道ができる以前の景観を思い描きながら施工に取り組んでいます。こうすることで、生態系保全と持続的な登山道利用の高いレベルでの両立を目指します。
雲ノ平山荘が東京農業大学との連携の中で長年に渡り行い、着実に成果を築きあげてきた植生復元の活動を継承。
高山という厳しい自然環境への理解を深めながら、雄大な山々をバックに作業を行うことで、「景色をつくる」という、登山道整備に携わることの喜びを感じることができます。
祖母岳(アルプス庭園)のベンチが老朽化し崩壊している問題を改善するため、木道からそのまま連続する形で利用できるデッキに改修しました。
見晴らしが良く利用者がゆったり憩える環境になり、祖母岳本来の穏やかな雰囲気を取り戻すことができました。
雲ノ平山荘を中心に、全長7kmに渡る木道。一般に10年が交換のめどと言われる中、これらが敷設されたのは30年も前のことで、見過ごせない腐朽・崩壊が進んでいます。
雲ノ平トレイルクラブは、木道の修繕と再配置を、植生復元と併せて行うことで、登山者の安全確保と周辺の貴重な環境の保全とを両立させる「新しい道」をつくります。
あなたの支援で実現する
植生復元のモニタリングや、作業のほとんどを人力のみに頼る木道の張り替えなど、
雲ノ平の自然環境と向き合い、登山道整備を行っていくためには、中・長期の視点を持つことが欠かせません。
そのためにも、私たちの活動へご理解をいただく、多くの皆さまの継続的なご支援を必要としております。
私たちとともに、未来へつながる「美しい道」をつくっていきませんか。
皆様の寄付を
どのように活用するか
雲ノ平トレイルクラブは、皆さまからお預かりした協力金を大切に活用し、
整備・保全に必要となる資機材の購入や人材育成、
および活動の進捗状況についての情報発信を進めていきます。
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寄付・入会のご案内について
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